2020年04月05日

真言宗の葬儀に参列する機会がある人へ

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密教という分類の中に入っている真言宗の葬儀に参列することがあるという人も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。密教というのは顕教に対する言葉であり、顕教は書物や経典などの中に教義が記されているなどといった教えとなっていますが、反対に密教とは師匠から弟子に口頭で教義が伝わるという、門外の人たちには閉じられている教えとなっています。

密教とは読んで字のごとく、秘密の教えだと言っても過言ではありません。真言宗は祈祷や修行による、いわゆる自力本願の方法で即身成仏を目指していくのが特徴の宗派です。加持祈祷やさまざまな修行を通じて、すべての源の大日如来の存在を自分自身が感じて、ひとつになることによって仏に成ることを目指していきます。

自力本願というのは、お釈迦様などに身をゆだねるのではなくて、自分自身が修行を行って悟りを開き、そして仏に成るということを頭に入れておきましょう。真言宗の葬儀においてもこの考え方が反映されており、それを基にして進行していくのが特徴です。

よって、もしもこれから先葬儀に参列する機会があるという人は、この宗派の考え方などをあらかじめしっかりと覚えておくと良いのではないでしょうか。