日本で執り行われるお葬式の約8割以上は、仏式スタイルと言われています。仏式の葬儀に参列したことがあるという人も、多いのではないでしょうか。ただ、同じ仏式のお葬式でも故人が信仰していた宗派によって、参列する際に覚えておきたいマナーは異なります。
特に覚えておきたいのは「お焼香」のマナーです。お焼香を行う回数は宗派によって異なります。真言宗の場合、お焼香を行う回数は3回というのがマナーとなります。ただし、参列者の数が多かったり時間が無いという場合は、1回に短縮しなければいけないケースもあるようです。
仏式のお葬式に参列する際は、数珠を持参するのが基本です。真言宗の数珠は振分数珠と呼ばれる、数珠が108個が連なっている本連を使います。ただ、本連を持っている人は少ないでしょう。本当は本連を持つのがマナーですが、参列者の場合はどの宗派でも使用できる略式数珠でも問題はありません。
ただ、家族の場合は本連数珠を用意する必要があります。お葬式では香典を持参しますが、真言宗のお葬式に参列する際は香典袋の表書きには「御霊前」・「御香典」と書いたものを使用しましょう。着用する服装はブラックフォーマルなど、一般的な礼服がマナーです。