2019年12月12日

真言宗で葬儀をする時の特徴とは

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仏式の葬儀は宗派によって内容が大きく違ってきます。それぞれの宗派によって色々な特徴がありますが、真言宗にも独特の特徴が存在します。真言宗は平安時代に空海によって開かれた仏教の一派であり、密教を基盤としており、故人の方を大日如来の支配する密厳浄土に送り届ける為の儀式として、葬儀が行われます。

更に今世で身についた悪い考えや習慣を落とす為の儀式も行われますし、故人の頭に水をそそぎかける灌頂と呼ばれる密教特有の儀式も行われます。更に洗い清めた土砂を火で焚きながら、光明真言を本尊の前で唱えた後に、火で焚いた土砂を故人にかけてから、納棺する土砂加持も行います。

基本的な葬儀の流れとしては、僧侶の入場から開始され、密教の準備をしてから、三礼として三礼文を唱える事で、仏と法と僧への礼拝を行います。その後に大日如来等の様々な仏等に感謝を捧げたり、加護を願ったりしてから、故人の滅罪を願っていく工程を経て、仏教音楽を行い、仏僧に帰依する事を宣言してから、剃髪や授戒と授戒名によって故人を帰依させる事ができます。

その後も色々なステップが存在しますが、最終的には焼香をして、出棺する流れになるので、真言宗は非常に儀式を大切にしているのが、特徴的です。