深い悲しみの中でも、葬儀での親族マナーとなるのは、様々な方々にお世話になりますから、お礼を伝えることで、その姿や言葉に重さ(命の尊い)が必要です。余裕の無さは致し方ないものですが、身内も喪主をカバーしながらも出過ぎないようにマナーはわきまえます。
正しい内容が分からない場合には、進行役に相談しましょう。もちろん、三々五々の解散ですが、帰路につく方々へは一言声をかけてお礼を言います。これは喪主というより、身内が喪主に代わり行います。葬儀では定型文での言葉を繰り返すことになりますが、気持ちを伝える場面は家族葬や社葬などで異なります。
言葉を選ぶことが重要です。遺族を目の前にする側も、言葉が詰ってしまいがち、しかし一言でも声をかけておきたいのなら、落ち着いた様子が垣間見えてから、手短に弔意を伝えましょう。また、身内のマナーは大人だけではなく、中学生や高校生なども、その場に相応しいマナーが求められます。
騒がしくしない、節目がちに視線を落とす、また、別れを連想させる言葉や重ね言葉は避けましょう。忌み言葉には十分注意し、加えて、お酒が入ったり、長すぎる話、故人の会社の名前や参列者の名前を間違えないことにも注意しましょう。