死に化粧とは亡くなられた方の顔が少しでも美しく見えるように行われる化粧のことです。昔、自宅で死を迎えることが多かった頃は、遺族が行うこともありました。しかし今では病院で死を迎える人が多く、病院に依頼することが可能です。
病院に依頼すると看護師によって行われ、介護施設で亡くなった場合には介護士によって行われることもあります。自宅で亡くなったものの自分たちでうまくやる自信がないという場合には、葬儀社に依頼することもできます。
病院で看護師によって行われる場合には、ただ単に化粧を施すだけではありません。排泄物や胃の中にある内容物を取り除いたりもします。口腔のケアも行い、全身をきれいに拭いて清めたりもします。全身がきれいになったら浴衣などに着替えさせ、髪を整えたり化粧を施したりします。この時、クレンジングや乳液でスキンケアをしてから化粧をします。男性の場合には髭を剃ってから、化粧にとりかかることもあります。どのような化粧にしたいのかは遺族の意向が尊重されるため、特別な要望がある場合には相談することができます。死に化粧の費用は実費になることが多く、病院の場合3000円から15000円ほどであることが一般的です。