お葬儀での料理は普段のイベント時のメニューとは少し違い、精進落としの料理になります。あらかじめ人数を把握したい上で懐石料理や、お寿司に仕出し弁当などを準備するのが一般的です。細かいメニュー指定があるわけではないですが、用意をするシーンを考えた時に、お祝いの席に出すような鯛だとか伊勢エビなどを選ぶのは避けます。
日本には美しい四季がありその時期に旬を迎える味わい深い食材が豊富ですから、旬の食べ物を含むメニューがぴったりです。比較的高級なメニューを用意することもできますが、選択が豊富ですからリーズナブルな価格で選ぶこともできます。
植物性食品の野菜類や海藻などをメインにするのが精進料理であり、一昔前であれば肉類や魚介類を精進料理に使うことがありませんでした。タンパク質の栄養は肉や魚を食べることが出来ないことから、大豆食品で補うなど工夫がありましたが、今では絶対にダメということはありません。お葬式が終わった後にふるまう食事は和食献立が多いものの、厳しい決まりがないですから今では様々です。季節の食材を取り入れる献立は人気ですし、懐石料理やサンドイッチにオードブルなど、誰もが食べやすいメニューを用意すると喜ばれます。